若者へ地域のことを知ってもらいたいという熱を感じますね
つい先日年末年始だったかと思えばあっという間に5月になってしまいました。3月から4月にかけては進級進学だけでなく、行政手続きの節目になっていることも多く、師走以上に忙しく過ごしたという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
5月が始まると少し町が静かになりますが、代わりに進級や進学をした子供たちが、どこかキリっとした面持ちで制服を着て歩いている姿がだんだん増えてきます。
まだまだこれから、制服の丈があってくるであろう新入生から、予定していた以上に大きくなってしまったのか、少し丈があっていなさそうな上級生まで、見ているとそれぞれに色々なストーリーがありそうですよね。
フレッシュな学生の姿を見ると、自分の学生時代を思い出すと同時に、今のコロナ禍での学生生活の大変さを想像すると、せっかく一度しかない青春が…と少し胸が痛みます。ただ、一方的に不幸だと決めつけてしまうのもよくないですし、考え方によってはコロナ禍の今でしか得られない青春の形を経験しているとも言えるので、大人が思っているよりも学生さんたちはしっかりとエンジョイしているのかもしれませんね。
大人と子供のかかわりというのも、今の生活が始まってからはかなり減ったのではないでしょうか。学校でのやり取りがある先生方たちはともかく、家族以外の人とはソーシャルディスタンスとステイホームの影響であまり話す機会がなくなってしまったように感じます。
そんな中で、大人が子供たちにとある贈り物をしたというニュースが、これからの子供の未来のことも考えていて素敵だなと感じました。
話題になっていたのは、東日本大震災の津波で被災した地域にある寿司屋です。場所は魚介類が豊富なだけでなくそれを餌として飛び回るたくさんの海鳥がいることから、鳥の海とも呼ばれる汽水湖の入り口にある荒浜漁港のある、宮城県の亘理郡亘理町の荒浜区。
荒浜漁港の近くには海の見える景色のいい荒浜公園という公園もあるそうで、今の時期でなければ旅行で行ってみたくなるような場所です。
海の幸の多い荒浜にある寿司屋ということですが、被災した際には店舗が被害にあい再開のめどがたたなかったため、かなり絶望されたようです。ですが、以前からの取引先などの協力によって、弁当事業を中心に再建して最近では魚介に限らず地域の食材を使って、特製弁当を作りテイクアウトやネット販売を行っているそうです。
そして震災から10年という節目に復興への歩みの感謝として、あら浜のある地域の小中学生に特製のあら浜絆弁当というものを作ってプレゼントしたそうです。海の幸というと、中には大人向けの味のものもありそうですが、子供たちからの評判はどうだったのでしょうか。
弁当にはホッキ飯や天ぷらなどだけでなく、地域でとれたイチゴなどを使っているそうです。地産地消は以前から、各地で目標にされているので、こういった機会がもっと全国的に広まるとよさそうですよね。
ちなみに、今回のお弁当を制作した料理人たちによると、ただおいしいお弁当を目指しただけでなく、このお弁当で荒浜がいかに食材の宝庫であるかを知ってほしいとコメントしており、若者へ地域のことを知ってもらいたいという熱を感じることができました。
今を生きながらも、若者へ何かを残すというのは素晴らしいですよね。形として何かを残すのは遺言も同じです。SNSなどで直接のコミュニケーションが少なくなっているからこそ、これからは形として何かを残すことが重要になっていくと思います。
だからこそ今、もしもに備えて遺言を作成してみませんか。ご相談いただければ梅林司法書士事務所が、遺言作成をお手伝いさせていただきます。