ポストイットって失敗から生まれた商品なんですね
ジメジメとした、梅雨のシーズンが始まりました。
五月雨という言葉もある通り、5月のまだ冷たい雨も降るので、雨に濡れて体調が崩れてしまわないように、出かける時にはしっかり天気予報をチェックし、必要であれば雨具を持って出かけるようにしたいものです。
ただ、これからの雨が増える時期には、念のため雨具を持って出かけたものの、あまり使う機会がなく電車の中などに雨具の忘れ物をしてしまう人も多くなります。
なかにはせっかく雨具を用意したのに、いざ使おうとしたら置き忘れてしまって、手元になく慌ててしまったという経験をした人もいると思います。こういった失敗は、気を付けていてもふとした時に繰り返してしまうので、不思議です。
失敗といえば、とある失敗から生まれた商品が、ニュースで話題になっていましたので、今日は紹介してみたいと思います。話題になっていたのは、オフィスワークやデスクワークだけでなく、勉強や家庭内の伝言などのメモ書きとして幅広く利用されている文房具、ポストイットです。
ポストイットといえば、メモや伝言を書いて、いろいろなものにさっと貼り付けられる便利なメモ帳ですが、この便利なメモ帳がどのようにして生まれたのか、知っている人は少ないと思います。
そもそもポストイットを製造しているのは、両面テープでも有名なアメリカの会社3Mです。3Mといえば、他にも幅広い商品で有名ですが、一番日常に根付いているのはやはり両面テープだと思います。
両面テープにも使われている接着剤の技術を、3Mでは日々技術者の方が研究しているそうなのですが、ある日変わった接着剤ができたのだそうです。
その接着剤はしっかりくっつくのにはがそうとすると、簡単にはがせるという不思議な接着剤。ですが、強度が必要な通常の接着剤に対して、はがれやすい接着剤というのは成功とは言えませんよね。
ですが、せっかくこれまでにない不思議な接着剤ができたことを知って、別の部門の研究者がどうにか活用したいと考えたそうです。そんな時に、研究者が目を付けたのは本に挟むしおり。
しおりが本を開いたときに落ちてしまうのを見て、しおりが落ちてしまわないようにするために剥がれやすい接着剤を使う、ということを考えて、そこからメモにも使えるようにと作られたのが、ポストイットだったそうです。
接着剤の部門では失敗という扱いだった技術を、別の部門の研究者がアイデアを出し形にすることで、アメリカで大きくヒットし今では日常になくてはならないといってもいいほど浸透している、ポストイットという商品になったのだそうです。
ポストイットは様々な商品開発を行っていて、幅広い部門が存在する3Mという会社だからこそ、作れた商品なのかもしれません。
ポストイットだけでなく、他のメーカーからも似ている商品は日々発売されていますが、やはり一番安定していて使いやすいのは3M社のポストイットだと感じるのは、見えないところで研究者が使いやすい商品づくりをしている証拠なのかもしれません。
ポストイットは失敗から生まれた商品ですが、日常では失敗が成功につながることもあれば、逆に取り返しのつかないことになる場合もあります。
遺言や相続もその一つです。
それぞれの思いを後世に残すための遺言や相続税などのロスの少ない相続のためには、経験と知識が必要です。いざというときに、損をしないためにも、遺言作成のお手伝いや相続手続きが必要になったときには、まずは梅林行政書士事務所にお気軽にご相談ください。